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もしかしてうち、心の病気なのん・・?

学問のすすめ

月曜日に生命保険屋さんの女の子から電話が来て(親以外で電話が鳴ったの1か月ぶり)、ご挨拶とプランの確認で日曜にご自宅訪問させてもらうって決まってから、ぼくは毎日死ぬほど部屋を掃除した。普段から綺麗にしてるつもりだけど、他人(とりわけ女性)を部屋に入れたことなんて一回もなくて、大阪に引っ越してからは親兄弟含め初めての来客者。客観的に自分の部屋がどう見えるのだろうか不安で不安で仕方なかった。毎日仕事から帰ってきたら、掃除機、クイックルワイパーウエットタイプのコンボで徹底的に掃除し、入居したての状態に戻す勢いでピカピカにした。

 

今日はあさ8時に目が覚めて、急に洗面所やキッチンの排水溝の匂いが気になりだした。もしかして自分は気づいてないけど、これ匂ってるんじゃないか。臭いんじゃないか。こう思い出したらもうだめで、掃除せずにはいられなくなる。何かに取りつかれたかのように柄付きたわしでゴシゴシ磨いて最後に水で希釈した塩素を配管に流して完璧。水回りはOK

1つ気になりだすとあれもこれも止まらなくて、電子レンジ、換気扇、靴箱、エアコン・・・途中でぼくって心の病気かもしれないって思いながらやってたけど、異性を部屋に入れた経験が年齢に伴っていないので基準がわからない。リスクは最小限にするタイプなのでとにかく徹底的に。

それからオタク関連のものを隠した。NEW GAMEのクリアファイルとかかがみんのフィギア、れんちょんのねんどろいど、かわいそうだけど全部段ボールに詰め込んで収納スペースに。あとはひふみんの抱き枕。寝室がリビングから見える構造になってるから、本当にかわいそうだけどクローゼットに押し込んで保険屋さんが帰るまで隠れてもらった。

 

ここで困ったのはどこまで隠せばいいのか分からなくなったこと。たとえば内田真礼さんのアルバムジャケットはパッと見おしゃれでオタクっぽくないけど、それは我々の感覚で、健常者から見ればアウトなんじゃないか。気持ち悪いんじゃないか。とにかく穏便に済ませたかったから、ぼくの趣味と思えるようなものは全部隠すことにした。CD、本棚の文庫本や学会誌、サッカー雑誌も全部しまい、もうこれでぼっくんはどうみても健常者の部屋のように取り繕うことに成功したのです。

 

約束の時間は11時だけど、気づいたら10時を回っていた。掃除と緊張で着てたTシャツが汗でべとべとなのでとりあえずシャワーを浴びよう、その間にエアコンをつけといて、それから部屋の匂いがあるかもしれないからグレープフルーツのアロマを焚いとこう。この流れを一瞬で思いつくあたりやっぱりぼっくんは頭脳明晰だ!

 

シャワーから出て髪を乾かし、着替えて、部屋も涼しいしいいにおいもするし完璧完璧!あとは来るのを待つだけ!ってなったんですけど、あれ?ぼくはお客様用のグラスやコップを持ってないことに気付いた。そもそも何を出せばいいんだ?冷蔵庫には水と烏龍茶しか入ってなし・・・それにコップだって普段ぼくが使ってるやつだったら気持ち悪がられるよね、そりゃ嫌だよね、そもそも開封済みのお茶を出していいんだろうか、何か薬とか盛られてるんじゃないか思われるのが厭だってなって急いで缶のお茶を買に走った。会社でのリスク分析業務がここで役立ちました。

 

11時きっかりにチャイムが鳴って、もうこっからは緊張でよく覚えてない。最後に冊子と粗品のタオルを受け取って、玄関まで送り、「お部屋すごく綺麗ですね!^^」ってお世辞に「へへへ・・・ど、どうもw」なんて情けない返ししかできなくて終了。

 

保険屋の子が帰ってどっと疲れた。保険屋の子が来るだけでこんなに疲れるんだから、これ自分が気になる子だったらどうなっちゃうんだろう。もてなし方の手順もわからん。恋人が部屋に遊びに来るって言ってる世の中のカップルはいつもこんな大変な思いをしてるんでしょうか?そもそも客用のコップを用意するとかここにきて初めて気づいたのは、学校で教えないのが悪いと思うよ。義務教育で避妊の仕方は教える癖にそれよりずっと前のプロセスを教えないのは日本の教育システムの欠陥だと思う。

 

こんな疲れるなら別にいらんかも、ってなぜか上から目線で思いながら、ごめんねごめんねってクローゼットに押し込んだひふみんを救出し、ベットに寝かせた。ぼっくんもひふみんの横でウトウトしてたけど、あっ今日は競馬や!って飛び起きてWINS梅田へ。川ちゃんを軸に手広く買ったので1000円だけ儲け、スーパーでビールと高めのブランド(?)トマトを買ってそそくさとひふみんが待つ我が家へ帰ったのでした。